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『証拠を取るために、より大きなリスクを負っていませんか』
弁護士として多くの離婚・浮気案件を扱う中で、当事者ご本人が独自に尾行や張り込みを行った結果、証拠収集以前の段階で深刻な問題が発生するケースを少なからず経験します。
問題なのは、「証拠が取れなかった」ことではありません。
といった、本来の目的から大きく逸脱した事態です。
弁護士として、最も懸念するのは、「証拠を取るために、より大きなリスクを負ってしまう」という事態です。
浮気調査では、対象者がいつ現れるか分からないため、長時間の張り込みが必要になる場合があります。
しかし、一般の方が、
このような行動を取ると、近隣住民や施設の管理者から、「不審者がいる」として警察に通報される可能性があります。
証拠を取る以前に、ご自身が法的トラブルの当事者になってしまうリスクがあります。
配偶者に対する行為であっても、
これらは、状況によってはストーカー規制法や迷惑防止条例に抵触する可能性があります。
配偶者だからといって許されるわけではなく、方法や態様によっては違法行為と判断される可能性があります。
配偶者や浮気相手から「つきまとい被害」として警察に相談され、かえって離婚や慰謝料請求で不利な立場に立たされたケースがあります。
過度な監視や追跡は、相手方のプライバシーを侵害する行為として、逆に損害賠償請求を受ける可能性があります。
特に、
これらは、配偶者だけでなく第三者(浮気相手)のプライバシー権を侵害する可能性があります。
『証拠を取るつもりが、逆に訴えられる立場になる』という事態は、弁護士として最も避けたい展開です。
自動車での尾行は、弁護士が最も懸念する行為の一つです。
| 具体的な危険 | ・対象車両の急な進路変更への対応 ・信号無視や速度超過などの交通違反 ・無理な追従による接触事故 ・脇見運転による事故 |
|---|
証拠収集のために交通事故を起こしてしまった場合、
という、証拠収集以上の深刻な問題を抱えることになります。
証拠を取る目的で、ご自身や第三者の安全を危険にさらす行為は、強く避けるべきです。
尾行や張り込みが対象者(配偶者)に気づかれた場合、次のような事態が想定されます。
| 予測される展開 | ・その場で口論になる ・物理的なトラブルに発展する ・警察を呼ばれる ・証拠隠滅を図られる ・離婚協議で不利な材料にされる |
|---|
感情的な対立関係にある配偶者との直接対峙は、冷静な対応が困難な状況を生みやすく、事態を悪化させるリスクが高いです。
仮に写真や動画を撮影できたとしても、取得方法に問題があると判断された場合、証拠として使用しにくい、または評価が著しく下がる可能性があります。
苦労して取得した証拠が、法廷で使用しにくいものであったり、取得方法自体が問題視されたりする事態は、弁護士として最も避けたい結果です。

配偶者による尾行・張り込みが特に問題なのは、対象者が「生活を共有してきた相手」だからです。
どんな変装をしたとしても、配偶者には瞬時に気づかれます。
第三者であれば気づかれない距離でも、配偶者の場合は「何か変だ」と感じ取られてしまう。
一度気づかれると、以降の証拠収集が不可能となりやすいです。
尾行や張り込みは、一見シンプルな行為に見えますが、実際には高度な技術と経験が必要な行為です。
→ これらは経験と訓練によってのみ獲得されるスキル
→ 専門的な尾行では、複数名で交代しながら追跡するため、対象者に「同じ人物がずっと後ろにいる」と気づかれにくい
→ 尾行を継続しながら撮影し、かつ周囲からも気づかれない
これは、専門的な訓練と実務経験を前提として初めて成立する技術です。
「撮れた写真」と「使える証拠」は別物です。
→ 素人が車で尾行すること自体が極めて危険
弁護士として、証拠収集方法についてアドバイスする際、重視しているのは以下の点です。
以下のような方法は、法的リスクが低く、安全です。
ご自身での尾行や張り込みは、弁護士として推奨しにくいです。
尾行や張り込みなど、高度な技術と経験を要する調査については、探偵社への依頼が検討対象となる場合もあります。
特に、動きながら浮気の証拠を撮影し、かつ対象者にも周囲にも気づかれないという技術は、専門的な訓練なしには難しいです。
探偵社に依頼する場合は、以下の点に注意が必要です。
証拠収集の方法を選択する際は、「証拠が取れるか」だけでなく、
という観点から総合的に判断してください。
弁護士に相談することで、
これらを明確にすることができます。
弁護士として、依頼者の方に最も強くお伝えしたいのは、「証拠を取るために、ご自身を危険にさらさないでください」ということです。
浮気の証拠収集において、弁護士が重視するのは、【安全性】と【適法性】の確保です。
ご自身による尾行・張り込みには、
という多くの問題が伴います。
これらのリスクを負ってまで、ご自身で尾行や張り込みを行うべき状況か、一度立ち止まって考えることをおすすめします。
証拠収集の必要性、方法、リスク、費用対効果について、個別の状況に応じて適切なアドバイスをいたします。

